髪が伸びるのが速い人はエロい?そしてハゲる?

週末に髪を切ってきました。

薄毛の人は髪をこまめに切って清潔感を出した方が良いのはハゲ界では常識で、髪が少ない場合は髪が長くてまとまってしまうよりも短めの方がかえって薄毛に見えにくくなります。

さて、髪を切ってふと今回のタイトルの都市伝説を思い出したので紹介します。
ちなみに私は昔から髪が伸びるのが早く、だからエロい、だからハゲるとかよく言われたものです。

「髪が伸びるのが速いとエロい」はデマ

そもそも「エロい」の定義が難しいので、定義が曖昧なものに対してその正確性を論じるのは難しいです。
そんなこと言っていたら話が進まないので、ここは「エロい」を「性的嗜好の特殊性」とかではなく単純に「性欲の強さ」に置き換えてみます。

一般的に思われているエロいと髪が伸びるのが速いという因果関係は、

性欲が強い→男性ホルモンが多い→男性ホルモンが髪の伸びを速くする
という三段論法でしょう。



しかしながら

髪の伸びる速さと男性ホルモンは全く関係性がありません。

こじつけ的な関連性としては髪の成長のための成長ホルモンが活発化、その成長ホルモンに関係している夜更かしの傾向はあるかということかもしれませんが、夜更かしすると成長ホルモンの働きは弱くなりますしなんか違う気がしますよね。

エロいとハゲるも基本的にはデマ

エロい、つまりはここでの定義でいう性欲が強いとハゲるとなぜ言われるのでしょうか?

性欲が強い→男性ホルモンが多い→ハゲる
という三段論法からそう思われているのでしょう。

私も昔にそのような噂を聞いたことがありますが、その因果関係は正確ではありません。

男性ホルモンが多いと直接的に薄毛につながるわけではなく、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼによって悪玉男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)になると、そのDHTが薄毛の原因となります(参考:AGAの原因はこれだ!)。
なので、そのDHTが作られやすいかどうかの体質が重要なので直接的に薄毛につながるわけではありません。

しかしながらこういった実験もあります。
薄毛の人にテストステロンを増加させると薄毛進行につながったという実験結果です。

DHTが作られやすい傾向の人はその元となる男性ホルモンのテストステロンが多いと、よりDHTが作られやすくなるのです。

薄毛になりやすいかどうかはDHTが作られやすいかどうかの体質が原因なので、エロいからハゲるという直接的な因果関係にはなりません。

ただしDHTが作られやすい体質の人は男性ホルモンが多いのは進行を速めることにもつながりますし、男性ホルモンを増やす行為をすることは薄毛傾向の人にとっては良くないということです。

ちなみにオナニーのし過ぎは薄毛につながるという都市伝説が昔からありましたが、これは男性ホルモンの観点からは直接的な因果関係にはつながりません。
詳細は別の機会にでも紹介しようと思います。
(追記:記述しました。(オナニーのし過ぎはハゲる?